
固定電話の通信料は劇的に減少している
固定電話の必要性が以前にもまして薄れてきていると感じます。
携帯電話、インターネットの普及および、それを利用した近年の多くの優れたサービスの創出により、家に固定された電話を使おうという、発想がなくなってきた(そもそも若者には発想自体ない)のも事実です。
固定電話の最大の特長は、なんと言っても遠くの相手とコミュニケーションを取ること。しかし遠くの相手とのコミュニケーションは、ある意味毎月の契約料金を支払っていれば、ただ同然で、それに代わるサービスは沢山でてきています。
箱ひげ図で視覚化
では通信料はこの5年でどう推移しているか?今回も政府の統計データ(オープンデータ)を料理してみようと思います。
併せて、日本を複数の地域に分けて見てみます。固定電話は地方地域(ルーラルエリア)では、そうは言っても重宝されているのではないか、という仮説を持っております。
年々の変化と地域別違いを一目で、箱ひげ図を使って視覚化してみました。
固定電話の使用料はこの5年で4割減少に

驚きのデータです。
どの地域も金額ベースでは、4割前後の減少でした。
言い換えれば、固定電話を解約したり、使用頻度がとことん減ったのだといえるでしょう。
地方の減少の程度は緩やかではないか、と思ってましたが、そんな事はありませんでした。日本の北のエリアも中国・四国地方も減少レベルはほぼ変わりません。
また、2020年はコロナ禍となりその影響がグラフから何か得られるかとも思いましたが、固定電話の使用料という意味では読み取れるものはなさそうです。
インターネットの接続料はどうか
そうすると、固定電話の使用料とは反比例して、インターネットの接続料は増えたかもしれない。
2020年はコロナ禍となり、急速に増えたのがリモート会議である。テレワークが増加し、会議にはZOOMやMicrosoftのTeamsなども使う機会が増えたと考えます。
同様に地域別、5年間の推移をグラフで視覚化してみます。

上記の通りで、
- どの地域も2016年~2019年は緩やかな上昇(あるいは同じレベル)で接続料は推移
- 2020年にどの地域も接続料は大きくなる
- どの地域もこの5年間では接続料は大幅には違いはない
- 敢えて言えば、中国地方は上昇率が大きい
といったことが言えるでしょう。都市部でリモートワークが多そうな、関東(首都圏)が伸びるのは理解できますが、大阪圏のある関西がそこまで伸びておらず、もっと言えば大阪市は2019年から2020年は接続料が若干減少でした。
この点は、挙げられる推定要因が思いつきませんが、大量にあるその他のオープンデータからも推定していきます。
まとめ

この投稿では、箱ひげ図で固定電話の使用料金とインターネットの接続料金を視覚化しました。
- 固定電話は2016年と比べ、通信料が40%程度減少
- 地方でも通信料の減少レベルは大きい
- 相反してインターネットの接続料は増え、特に2020年は多くの地域で大幅増加
以上の通りです。今回はマーケティングへのコメントはありませんが、固定電話の使用料の減少は止まらないと考えてよいでしょう。
余談ですが、今の若い人達は、黒電話の使い方、公衆電話の使い方(テレフォンカードの使い方も含め)をわからない人も多いそうです。そうはいっても、時代の流れだから仕方ありません。
最後に、わたくし、ちゃこぱはツイッターもやってます。そこでも箱ひげ図を1つ作って、インターネットのトラヒック量を料理しております。
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以上です。
ではでは@ちゃこぱ